海外映画ではありませんが、感動したので紹介します。舞台は愛知県岡崎市…私が幼い頃によく両親に連れて行ってもらっていた思いでの場所でもあり公開が愛知県限定でシネマでは見れませんでしたがレンタルショップでDVDを見つけ時には速攻借りました。
『プレゼントてのはな。もらう方より、贈る方が幸せなんだよ』
私は、篠崎のこの言葉が忘れられません。この言葉が聞きたくて何度も見たくなってしまいます。
プレゼントが普通のプレゼントならば、そこまで心に響かなかったと思いますが、『gift』では篠崎の心臓でした。
プレゼントに心臓を贈るなんて、思いもしませんでした。そこに、不器用な父親の愛を感じました。篠崎はとても不器用なうえ、愛情深く自分の父親と重なる様なところが多々ありました。
私が初めて父親に怒られ殴られた日。
姉と買い物に行き、門限の22時までに家に着けない事がわかり、怒られるのが怖くてどうしたら補導されないか考えているうちに時間はどんどん過ぎていき、結局24時を過ぎてしまい父親が車出迎えに来てくれました。
家に着くと、父親は「反省文を書きなさい。」と言い姉は素直にしたがったのですが、私は今の時代に反省文?馬鹿馬鹿しいと思ってしまい反省文に対して拒否しました。そうしたら、わからないなら力ずくで教えるまでだ、、と私を殴りまじめました。人生ではじめて殴られショックで、その事があってから必要最低限父親と関わらないし話さなくなりました。
それから2年たちたちまして、現在一人暮らしをし実家には一年に一度しか帰省していないのですが、父親の篠崎の姿や赤の他人のはずの沙織とのやり取りが親子に見えたりと…父親と親子について考えさせられました。
あの時、私を殴ってくれたのは父親が口下手で不器用だったのもありますが、それだけに私の事を大切に思う気持ちが大きかったんだと思えます。大切なものに傷をつけるのはとても辛かったと思います。夜道は危険だよ、、そうやって教えてくれたら良かったのにと思いますが、現在一人暮しで実家を離れている分、帰りが遅くなり夜道を歩くとき良く父親に殴られた事を思い出します。夜道は危険だよ、、と。
父親との関係はまだ距離がありますが、私が早く精神的にも経済的にも成長して語り合えるようになりたいです。
『プレゼンてのはな。もらう方より、贈る方が幸せなんだよ』
愛情込めて育ててくれた父親に、私は何を贈れるのか…今は成長した姿を見せることとしか思い付きません。子供は親の理解できない事に価値を置くと言います。私が今やってる事の価値を分かってもらえなくても、自分の信じた道を突き通して、いつか分かってもらいたい。父親に一度は認めてもらいたいし、育てて良かったと思ってもらいたい。20歳、まだ浅はかな考えかもしれません。これが今の私であって、贈り物ができるように目の前の事に全力投球することが今の私のできることです。