映画ボディガード

映画ボディガードは最高です。サスペンスの緊迫感と切ない大人のラブストーリーで大変面白い映画でした。ケビンコスナー演じるフランク・ファーマーは金で雇われる警護人で元大統領のシークレットサービスをしていたプロ中のプロ。銃も扱えるし、学生の頃はアメフトの選手で格闘技も身に付けたタフガイ。

彼を雇うのは人気歌手のレイチェル・マロンでホイットニー・ヒューストンが演じました。

レイチェルはスターで時に気まぐれで傲慢、フランクは厳格に彼女の身辺を警護し、二人はお互いのスタイルに馴染めず当初反発します。それがレイチェルに危機が迫る中で、レイチェルはフランクのひたむきな警護に対する姿勢を認めるようになり、フランクはレイチェルの魅力に惹かれて互いに恋に落ちる。

この辺りはよくありそうな凡庸な物語ですが、徐々に襲撃者の魔の手が迫り、避難したフランクの実家も襲撃され爆弾を仕掛けられたり、姉が殺されたりとテンポが良く退屈させません。

世界の歌姫ホイット二―・ヒューストンは当初制作側が黒人ということでレイチェル役に難色を示したという話で、本人も自分で良いのかと葛藤があったそうですがまさにはまり役で見事な演技でした。女のプライド、迫りくる死への恐怖、それを乗り越えてステージ上がるスターの尊厳を見せてくれました。彼女が映画の中で唄った「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は全世界で4200万売れたと言います。

物語に出てくるレイチェルの子供・レイチェルの姉・フランクの父・レイチェルのファンでありボディガードの一人ト二―などそれぞれ人間味があり物語に良い味を出していました。

浴槽でのコカインの影響による心臓発作と言われるホイットニー・ヒューストンの早すぎる死、それは48歳で訪れるわけですが、彼女はその決して長いとは言えない生涯の中で、情感の溢れる唄とこのボディガードのレイチェル・マロンを感動と強烈な印象で残してくれました。

共演したケビンコスナーが彼女の葬儀に述べた弔辞は約17分にも及びその早すぎる死を悼んだと言います。「僕の役は他の男優でも演じることが出来た。でもレイチェル・マロンを演じることが出来たのは君だけだった・・・」

その後彼女の娘さんも不慮の死を遂げてしまいますが、それも運命とはいえ悲しいことです。